ある程度の知識とスキルがあれば、トレーナーやインストラクターとして活動はできた
どこかのジムやスタジオに所属して、大勢の人に運動を楽しんでもらえたかもしれない
でもあえてマンツーマン、パーソナルでのセッションを選んだ理由は、私なりにその人ひとりひとりに真剣に向き合いたかったから
からだについて真剣に考え、取り組み始めたのは母親の影響が大きい
母親は糖尿病を発症し、元々は腹膜透析を行っていたが、最終的には腎不全で人工透析を始めた
週に三回の通院で、3~4時間かけてからだの血液を入れ替えた
ベッドサイドに置いてある機械が、生きた人間の体から血液を抜き取りろ過し、そしてまた体に戻す
シンプルに信じられない光景だった
こうしないと生命を維持できない現実にも愕然とした
母親はなぜこんな大変なことをしているんだろう
なぜこんなことになってしまったんだろう
こんなことになる前になんとかできなかったんだろうか
そんなことを考えているうちに、「健康」や「人生」について深く考えるようになった
「健康」でいることは生きているうえで当然の権利
幸せで豊かな人生を送るためには、「健康」でいることが第一優先なのだ
そこに気付いてほしい・・と思ったのが
パーソナルトレーニングをやっている理由
母親が旅立っても
いつまでもそこに自分の根本はある